「おれの定規ないんだけど、知らねえ? え、ぶんどき、」

ゴールデンウィークなのに

母と言い争いをした

ぼくはこの人とどこまでも平行線

否、

母はいつもまっすぐなの

せかいもまっすぐなの

それで、

ぼくは

かなしみのぼくらは

いつもゆるやかにはいかない放物線を描いては

それから離れ

近付いては

また

離れていくのです



それでも



まっすぐというのは非常に重力が強いもので

ぼくらはすぐに引きよせられ

えいえんにさよなら

できないのです