いいかげんなアルファベット

もう
なんも
いいたくない

「ただあいしてたかった」

ことば、きみは
さわれないのに
どうしてぶつかるんだい

きみはいつも
みかたじゃいてくれないし
ときどきいなくなる

さがせないときも

あって
ぼくはあすを蹴った

あのひとのまなざしでぼくはすくわれました
あのひとのさめためでぼくはこわれました
ことばなんかいみがなかった

あのひとのあのそれさえあれば
ぼくはこんなことば、すててやった

こんなやくにたたないもんいらない

ぼくはざっとうのなかきみにくちをひらいた



「よう」



きみは今日も献身
ぼくにひざまずいてる有り様
いいかげんなアルファベットが
並んでいる部屋でなにしてんの

「見えないでしょう
きみには、」
こんな言葉だけ
覚えて

ぼくは

昨日までを終いにしたんだ